いなむら

いなむらスタッフブログ「和輪WA!」

いなむら職方のブログ きょうの一針

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古布や和小物に関する、ちょっとした説明をご紹介します。古布や和小物に関する疑問・質問があれば、メールでお寄せください。私共も勉強をし、できる限りお答えしていきたいと思っております。



蚊絣

縦糸と横糸のわずかな交差が小さな小さな柄を描き出し、一面に蚊が飛んでいるように見えることから、この名が付けられた絣です。「絣の極致」と賞される精緻を極め、作成に時間と手間がかかるため非常に高価な貴重品です。メインで作ってくださる作家さんの一人が蚊絣のコレクターなので、当店では蚊絣を用いた商品や裂が充実しています。滅多に見られない茶地の蚊絣を用いた商品や裂が入荷されることも。見掛けた時は要チェックです。



ソックモンキー

『ソックモンキー』とは1足のソックスから作られたサルのぬいぐるみ。
生まれたのは1920年頃のアメリカ。貧しい炭鉱町のおばあちゃんが孫に作ってあげたのが始まりです。貧しくて何も買えないあるおばあちゃんが、かわいい孫娘にようやくあげられたクリスマスプレゼントがこのソックモンキーだったそうです。おじいちゃんのはきふるしたかかとの赤い労働者用靴下を裁断し、いらなくなった布や新聞紙をつめたりして当時はつくっていたそうです。いつしかソックモンキーは全米へと広まり、今では労働者用のかかとの赤い靴下に作り方が添えられるほど身近なものになりました。
そんなソックモンキーは日本でもつくられています。日本でつくられるソックモンキーは[緑光苑]という施設の皆さんが制作しています。

ソックモンキー協会 http://sockmonkey-kyoukai.jp/
ソックモンキーのことが色々わかるソックモンキー協会のウェブサイトです。
ソックモンキーの歴史や作り方に至るまで、とても分かりやすく説明されています。



山ぶどう籠

新潟や東北の山中で取れる山ぶどうの蔓皮を編み上げた美しい籠。元来、その耐久性から農作業の道具入れ(例:屶入れ)や雑貨として人々の日常生活にかかせないものでした。現在では材料と職人さんの減少から、入手困難な工芸品となっています。使い込む程に皮細工のような艶が出てくるので、こまめになでたり、胡桃で磨くと愛着もひとしお。


 ■作家さんの紹介

森政子

東京都生まれ、大阪在住。銀座亜紀枝氏に師事。日系人に刺し子を伝えるため渡米。その後、毎年渡米し1999年からサンフランシスコで10年間個展を開催。独自の新しい感覚の刺し子を探求し、国内各地で個展、グループ展を開催。第11回Festival of Needlework Honorable Mention Award USA、1996年朝日現代クラフト展入選、第3回雪のデザイン賞金賞、同作品は中谷宇吉郎雪の科学館パーマネントコレクション。その他受賞多数。


今津 浩子

陶器。 琵琶湖の近くの平良に窯を持つ。
信楽の土を使った、食器や花器は シンプルだけれど、温かみのある風合いが魅力。


津田 美代

千葉県在住。 布草履。
若い頃から洋裁に親しみ、集めてきた布で作る布草履。
サイズが豊富で、丁寧に編みこまれた丈夫な作りが自慢です。



斉藤 清子

東京都出身
2007年 和ぎゃらりー いなむらの縫い子スタッフとして参加。
古布を使った、老若男女に愛される
ちょっとお茶目な和小物作りをしている。
2011年6月より、『縫い物カフェ・針休め』をオープン。