スタッフ

■ スタッフ紹介

作家:フィリップ・リドリー

1960年ロンドン生まれ、セントマーティンズ美術大学で絵画を学ぶ。ヴィジュアルアートの創作で世界的に活躍をするかたわら、実験的演劇活動にも取り組む。1991年、アメリカ映画「クレイズ」の脚本を執筆。さらに同年、脚本、監督をてがけた「柔らかい殻」は11の国際映画賞で受賞し、日本でもカルト映画として知られている。ほかに「聖なる狂気」(1995)などの作品がある。最新監督作「Heartless」(2010)。画家、小説家、劇作家としての作品は多数。本人は「子どもの本を書くことがすべての仕事の源」と語り、児童書、児童向け戯曲も積極的に発表している。日本での舞台上演は『ピッチフォーク・ディズニー』(2002)、『宇宙でいちばん速い時計』(2003)、『ガラスの葉』(2009)などがある。
今回『クリンドルクラックス!』はリドリー作品としては、日本で初めて幅広い年齢層に向けて上演する。


翻訳:谷 賢一

1982年生まれ。作家・演出家・翻訳家。DULL-COLORED POP主宰。アトリエ春風舎芸術監督。
日英の大学にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。
脚本家としては詩的で鋭利な台詞回しと構成の巧みさで高い評価を得ている。演出家としても、ポップに間口を広げつつ、文学的/演劇的な奥行きへ観客をいざなう絶妙のバランス感覚で、古典悲劇からミュージカルまで幅広い作品を手掛けている。近年では翻訳家としても頭角を表し、2011年には翻訳・演出を手掛けた『モリー・スウィーニー』で演劇界の注目を集めた。近年の代表作に、DULL-COLORED POP『Caesiumberry Jam』(池袋シアターグリーン)、『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』(全国6都市)、世田谷パブリックシアター製作『モリー・スウィーニー』(シアタートラム)、テアトル・ド・アナール『ヌード・マウス』(赤坂レッドシアター)など。

演出:陰山恭行

芸名:陰山泰、早稲田大学演劇研究会出身。大学在学中、早稲田「新」劇場(その後「劇団DA・M」と改名)を結成。遊◎機械/全自動シアターを経て、舞台を中心にテレビ・映画など映像のフィールドにも活動の場を広げる。創り手としては、自らのユニット「K’s pro.」を1998年に立ち上げ構成、演出担当として、ダンスと演劇の交錯するアーティスティックなステージを展開。2003年からは若い俳優たちとワークショップを積み重ねた成果をユニット「at first sight」にて不定期に上演。
演出家としては、戯曲を深く掘り下げ、言葉の裏に潜む意味、枝分かれする様々な事象を丁寧に掬い取り作品に厚みをもたせることで、幅広い観客層に受け入れられる作品作りをモットーとしている。
現実から異空間へ境界線は、視覚的な「詩」のようでもあり、その洗練された空間創りが持ち味である。
また、独自のワークショップが評判を呼び、子どもから大人までプロアマを問わず数々のワークショップの講師として信頼を得ている。

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